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【気胸】術後1年フォローアップ終了。現状の感覚と診察記録、いま考えること。

突然の呼吸苦で人生初の救急車に乗り、自然気胸が発覚、入院して手術を受けたあの一連の件から1年が経った。

当時の記録は別の記事に詳しくまとめているので、概要が気になる方はこちらを参照してほしい。

今日、この件について最後の受診となる予定だった、術後1年の診察に行ってきた。

検査の上では特に問題はなかったが、術後1年経った患部の感覚や、コロナ禍特有の事情などを記しておこうと思う。

当記事で述べることは、あくまで一患者の体験と解釈に基づきます。医学的に正しい情報や表現であることを保証できません。

あれから1年

思い返せばかれこれ1年も経ったのだなと思うけれど、あまりにも早く感じる。色んな体調不良に悩まされた1年だったので、療養やリハビリしていたらあっという間だった。

救急車に乗ったあの日のことは今でも鮮明に覚えている。様々なご縁と幸運が重なって無事助けていただいた思い出という良い意味でも、自分の身体に何が起きているのかわからないけれど明らかな異常を感じて怖かった記憶という悪い意味でも。

ここ最近になってようやく不安感が和らいで、良い意味で過去の出来事になってきた気がする。

検査結果、問題なし

診察に先だってレントゲンを撮ったが、その検査結果は問題ないということだった。

左が今回らしい

肺の上の方。この辺りを手術で切除した。

うっすらヘビの鱗みたいに見えるところが、手術でホチキス留めしたところ。

コロナ禍における「かかりつけ医」関係

本来であれば、今回で終診の予定だった。ただ、コロナ情勢を鑑みて、また1年後に診察を入れて引き続きフォローアップしてもらえることになった。

というのも、今後何かあってもこのコロナ禍では「かかりつけ医」以外の病院にかかることが難しくなっている事情があるからだった。終診から1年以上経つと「かかりつけ医」の関係が切れてしまう。そうなると、今後何かあってもここで再診してもらうハードルは高い。

何かあった時にまたここで診てもらえるように、コロナ禍が落ち着くまでは「かかりつけ医」関係の維持のための年一診察を継続することになった。手厚いサポートがありがたい。

再発の可能性

すでに手術をした右肺の再発率は10%程度まで下がっているものの、ゼロではない。また、体型や体質、初回のCTを見る限り、明らかにまずいものはないにしても若干怪しいものはあるらしく、左肺で発症する可能性があると言われた。

オオハシ

再発怖い… 脅さないでぇぇ

行動の制限

手術で治療済みの気胸で、制限される行動はほとんどないが、唯一禁止されたのがスキューバダイビング。水圧の変化は気圧の変化より危険らしい。その他については特に制限はないとのこと。

厳密に言えば、再発リスクの高い行動がないわけではなく、飛行機に乗るとか、大声で歌うとか、重いものを持つとか、肺に負担になることもあるけれど、でもそれらは楽しく生きるために必要なことだから、あまり気にしすぎず過ごして大丈夫とのこと。

確かに、実際昨年の発症時は自宅で座ってゆっくりしていたときに突然苦しくなったのだった。なる時はなるし、なったらなったで仕方ないのでその時対処するしかないということなのだろうと理解している。

また、コロナに罹った場合重症化リスクがあるのかという点では、特にハイリスクというわけではないらしい。罹らないに越したことはないが、普通に健康な人と同じ条件だと思っていいとのこと。

患側の感覚

手術した右肺について、検査結果としては問題ないとしても、では患者本人の感覚としてはどうなのかという話をしたいと思う。

結論から言うと、右肺周辺にいくつかの微妙な違和感は残っている。ただし、どれも日常生活において困るほどではない。意識しなければ気にならないレベルだと言っていい。

具体的には以下のような感じ。

  • ひどく肩こりすると、肋骨の方まで広がるというか、胸郭の辺りに凝り感をおぼえることがある
  • 時折、患側の肺だけが圧迫されるような、膨らみづらいような感覚がある(気温や気圧が関係しているかもしれない)
  • 深呼吸すると、健側より患側の方が吸う量が少ない気がする(実際、切った分微妙に小さくなってるし当然と言えば当然かも)

もし、いま気胸の手術前後で不安になってこれを見ている人がいたら、術後間もない頃の息が吸いにくい感覚や傷の痛みは時が経てば良くなるし、上記で挙げたことも日常で困るほどではないので、先々のことは過度に心配しなくて大丈夫だとはお伝えしておきたい。

激しいスポーツは膝のリハビリ中でまだできていないほか、飛行機に乗ったりもまだしていないので、その辺りの感覚はどうなっているかわからない。今後経験次第、追記したい。

手術の傷痕

切ったところはケロイドになることもなく、遠目ではほぼわからないくらいきれいに治った。うまく治らなかった場合は形成外科に相談できるらしい。

術後1年とこれから、いま考えること

何はともあれ、再発なく術後1年を迎えることができた。とりあえず元気と言える身体で日常生活を送れていることにとても感謝している。あれ以来、助けられたご恩を忘れた日はない。

昨年救急で診てもらって手術も執刀してくれた主治医は退職していて、今日の診察では担当の医師が変更になっていたものの、入院中は呼吸器外科の先生みんなで診ていただいた雰囲気だったので、新しく担当になった先生にも面識があり、当時からお世話になっていた。しっかり引き継いで今後の再発リスクまで鑑みてフォローしてもらえて、つくづく恵まれていると思う。

再発を完全に防げない疾患だけに、1年経ってこれで完全に安心というわけではないけれど、病院からはできる限りのサポートをしてもらえている以上、過度に不安になりすぎることなくバランスをとって生活していきたい。

余談:知らない方がいいこともある

今考えたら、いつ割れてもおかしくないブラ(肺にできる風船みたいなやつ)を抱えて、自分の気胸リスクを知らずに世界をびゅんびゅん飛び回ってたの怖すぎる。学生時代に知っていたらあんなに気軽に海外には行けなかっただろうし、かといって何も知らずに海外で発症していたら、さらに大変なことになっていただろうな。知らなかったからこそ、無邪気に行動できた。

Uターンして再び地元で生活していて、近くに家族が住んでいて、そんなタイミングで初めて発症したのも幸運だったし、あの状況を振り返る度、色々と不幸中の幸いが重なっていたと思う。

自身の体力・気力のキャパを超えて多動気味だった時期もあるけど、自分の健康を過信できるうちに動くのは大切なことだったかもしれないと思うようになった。

オオハシ

知らぬが仏って実際あるね。

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