オオハシのLINEスタンプはこちら

【気胸治療記 part 4】入院5〜6日目:術後しんどい編

当記事で4本目となる「気胸治療記」シリーズは、呼吸苦で救急搬送されて気胸が発覚し、手術を受けた筆者による治療日記です。入院中からInstagramの投稿で記録していたものをベースに、後日加筆・修正しました。

当記事で述べることは、あくまで一患者の体験と解釈に基づきます。医学的に正しい情報や表現であることを保証できません。

入院5日目・術後1日目:ドレーン卒業

長い長い夜を過ごした。21:30の消灯後、痛くて目が醒めて、3:00くらいかな?と思ったら23:30だった絶望は忘れない。全然寝れないし、ハイケア病棟にはスマホが持ち込めなくて、音楽や動画やゲームで気を逸らすこともできない。ただただつらい。

分刻みでなんとか迎えた朝。食事などを終えて待っていると、呼吸器外科の先生総出で回診に来た。

痛い苦しいと呻きながら、半ば無理矢理右半身が上の状態に寝かされ「吸ってー吐いてー、吸ってーとめて」と、ついにドレーンの管を抜かれた。しばらく放心状態になってしまった。

まだ痛すぎる。胸の横も真ん中も。息を吸い切れていない感じもあるし、右肺周辺が重くて痛くて苦しい。普通なら明日退院って正気か。今回は膝のこともあって、もう少しゆっくり入院させてもらう方向になった。

それでも、ドレーンを抜けば、あとは傷の痛みだから日に日に良くなっていくそうだ。その一日一日が、患者にとっては大変なんだけれどね。

レントゲンを撮った後、軽くリハビリ。歩行器を使って歩き、バランスボールで足寄せ、セラバンドで脚を開く筋トレ。肺の件で入院しているのに、別の病院でケアしている膝のことまで面倒見てくれて、本当にありがたい限り。

それまでは車椅子で要介助だったけれど、リハビリで歩行器の免許が下りたので、一人でトイレや洗面に行けるようになった。

肺の方の術後リハビリは、まず起き上がる練習から。「う“ーーー」と唸りながらなんとか気合いで、といったところ。あとは、術前に教えてもらった深呼吸。腹式呼吸でしっかり吸って吐くのを5回ほど。

一般病棟に戻って、やっとスマホ解禁。最近ハマっているChill out系の音楽配信をYouTubeで聴きながら、別の意味でもやっと息を吸えた感覚がした。WiFiは酸素。

まだ、痛みの波が来ると、動けないくらいしんどい。180度倒して寝ると苦しいし。

飲み薬で少しマシになった隙に、洗面所で頭を洗ってもらい、さっぱりした。頭を清潔にするだけで、気持ちも上がる。

入院6日目・術後2日目:点滴終了

昨夜、右手の甲に残っていた点滴を抜いた。これで身体に残る管は背中に刺さった麻酔のみ。巾着に入れてプラプラ持ち歩いていたやつ。

朝の回診で、呼吸器外科の先生たち総出で回ってきて、ついに背中に刺さっていた管を抜かれた。

刺したときは本当に気持ち悪い感覚だったけど、抜くのはそんなに痛いものでも気持ち悪いものでもなかった。むしろ、抜いたあとの方が、まだ刺さっていた痛みが残っていて、筋肉痛のような鈍い痛みが続いて気になる。

昨日まではトイレと洗面所までの最低限の動きしかしていなかったけれど、今日は歩行器で自販機チャレンジをしてみた。病棟内の廊下をちょっと歩いただけとはいえ、昨日までの状況を思えばずいぶん動けるようになった。

リハビリでは、術後初めて松葉杖の練習もした。脇下の傷の位置が松葉杖にジャストすぎて、脇が甘くなってすぐ抜けそうになる。

でもやっぱり、昨日胸のドレーンを抜いたのが大きい。だいぶ動けて楽になってきた。

 

◀︎ 前

次 ▶︎

スポンサーリンク