最近ハマっている、かんたん鯛茶漬けの作り方と、ちょっとした小話。
小話:心身を整える、能動的食生活
鯛茶漬けが食べたい。
ある日、SNSを眺めていてなんとなく目に留まった鯛茶漬け。特に好物というわけでもなかったけれど、そのときの気分だったのか、どうにも抗い難いほどに魅力的に映って、すっかり鯛茶漬けの口になってしまった。
ジム帰りに、お勤め品の鯛を求めて買い出しへ。そもそもきっかけとなった鯛茶漬けの投稿は、筋肉メシの文脈でレコメンドされたものだった。だから最初の手順に要るであろう「まずトレーニングをします」を自主的に実践して、鯛茶漬け欲をこの上なく高めるところまで準備万端だ。
疲れているし、お腹空いているし、難しいことも面倒なこともしたくない。いくつかの簡単なレシピを調べ、スーパーになかったものは諦めて、色々端折ったミニマル鯛茶漬けを作った。
ご飯に鯛の刺身を乗っけて、シンプルに作った出汁をかけて、お湯を注いだだけ。でもそれがいい。淡白な鯛のあっさりした口当たり、みりんの甘さや白ごまの香ばしさを感じる透き通った出汁のうまみ。これが今の自分にしっくりくる味だった。
外食や惣菜、デリバリーで「あるものから選ぶ」食事は助かるし大いに利用するけれど、ただ惰性でそういった食生活を一辺倒に続けていると、自分が本当に食べたいものなんてすぐに見失ってしまう。いつしか「これがいい」は「これでいい」になっていく。
自分の心身が欲する食事を自覚し、能動的に選び、自分で用意して、温かいうちにいただく。
そういった一連の思考と行動を含めての食事が、心身を整える側面は少なからずあるように思う。
自炊と呼ぶのが憚られるような代物でもいい。能動的に選んだ食の幸せを感じられるのなら。他でもない自分自身の腹と心を満たす食事を作れるのなら。凝ったことなんてしなくても、生活の中の料理はそれで十分という心構えでいたい。
鯛茶漬けのレシピ

材料
お茶碗に軽く2杯分程度。
- 鯛の刺身:50〜80g 程度
- みりん:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- すりごま:大さじ1
- 和風顆粒だし(本だし等):小さじ1
- 焼き海苔:お好みで(あれば刻み海苔にするといいかも)
- わさび:お好みで(チューブ可。余裕があればおろしわさび)
- あられ:あればお好みで(本記事では使っていません)

テキトーでもだいじょうぶ!お好みでアレンジしてね
▼ お気に入りでリピートし続けている美味しいお醤油。
手順
① みりんを煮切る。
耐熱皿に入れ(ラップなし)、レンジで500〜600Wで1分弱加熱。

② 醤油を加える。

③ すりごまを加える。
たれ完成。

④ お茶碗にごはんを盛る。

⑤ 千切った海苔と、鯛のお刺身をのせる。

⑥ 先程作った「たれ」と、和風顆粒だしを適量加える。
お好みの量で味の濃さを調整。

⑦ お湯を注ぐ。

⑧ お好みでわさびをのせて、完成!


染み入る美味しさ…!
参考
本記事で紹介したレシピは、基本的な作り方は以下のレシピを参考にさせていただき、スーパーや家にあったものと、1人分の量、筆者の好みに合わせてアレンジしています。
あとがき
最初に作った日は写真撮る余裕がなかったので、後日自分で再現してみました。すっかりハマって、何度か作っています。
ところで、鯛の産地って気にかけたことありますか。時々買うようになって気づいたのだけど、どこのスーパーで買っても、産地を見るといつも愛媛県なのです。
調べてみたら、愛媛県は鯛の生産量日本一。地域には美味しい鯛で作られる鯛料理も根付いているそうです。愛媛県にはみかんのイメージしか持っていなかったので、期せずして地理のお勉強になりました。
四国には行ったことありませんが、美味しい情報が色々出てきて俄然気になってきました。

本場の鯛料理をいただいてみたい!
レシピだけ確認したい方はこちらから飛べます!