今回訪れたのは、中国茶・台湾茶のお店「札幌茶楼 茶譜(チャプー)」さん。スイーツを目当てに行ってみたところ、カウンターだけの小さなお店に、魅惑的な中国茶・台湾茶の広大な世界がありました。
お目当てだった甜品(デザート)も非常に美味しかったほか、ご飯ものやビールもあって、お茶と一緒に楽しめます。
目次
「札幌茶楼 茶譜」外観
創成川通沿いの、1Fに古着屋が入っている建物。どこから入るか少し紛らわしいのですが、古着屋に向かって右手の出入り口から入ります。
「札幌茶楼 茶譜」店内
店内はカウンター席のみ。1〜2人での訪店が良いでしょう。
完全レクチャー付きでいただく中国茶
メニューには目移りするほど様々な種類の中国茶。でも、全くわからなくても大丈夫。味などの好みをお伝えして、選ぶのを手伝ってもらえます。
今回は「金萓(キンセン)」という品種の烏龍茶をいただきました。ミルクのような香りと形容される、甘い香りとさっぱりした風味を楽しめるお茶です。
見慣れない中国茶用の茶器セットも、名称やその使い方を丁寧に教えていただきました。
- 蓋碗(がいわん):写真左上。急須の役割をする蓋つきの器。
- 茶海(ちゃかい): 写真右上。淹れた茶を注ぎきっておくピッチャーのような器。
- 聞香杯(もんこうはい):写真左下。香りを楽しむための細長い器。
- 茶杯(ちゃはい):写真右下。飲むときに使う器。
左端は付け合わせのお菓子みたいな
最初の1〜2煎目で淹れ方を丁寧に教えていただけるので、そのあとはもう自分で淹れられるようになります。ワークショップみたい。
記念すべき中国茶沼への第一歩
品種にもよりますが、一般的に中国茶は紅茶とは違って何煎も楽しめるものだそうです。3煎までは20秒、5煎くらいから約30秒ずつ蒸らし時間を伸ばしていく。だんだん茶葉が開いていく風味の変化を楽しみつつ、今回選んだ品種「金萓」なら、7煎くらいまで美味しくいただけるとのこと。
席には電気ポットが備え付けられていて、熱々のお湯を沸かして少なめの1杯をおかわりし続ける方式。冷めることなくずっとあたたかいお茶を飲めるのは嬉しいですね。
食べレポ:南瓜のぜんざい
ココナッツがまろやかな甘みが香る、中国風の南瓜ぜんざい。サツマイモやクルミ、やわらかい白玉が入っていて、一般的な日本のぜんざいとは違う異国の、でも優しくてほっとする味わい。
寒い日に食べると涙出そうになるね
食べレポ:台湾カステラ
オリジナルの焼印つきの、かわいらしい台湾カステラ。ほわっとぷるっと軽いシフォンケーキのようで、素朴なおいしさ。
ただ目の前のお茶に集中する、マインドフルネスな時間
小さな茶器で本格的な中国茶をちびちびいただく時間は、飲みながら何か作業をすることもなく、ただお茶と向き合い、香りと味の繊細な変化を楽しむマインドフルネス的な体験でした。
こうして、初めてでも気軽に本格的な中国茶を楽しめる貴重なお店。中国茶を知らない人にこそ、ぜひ足を運んでこの贅沢な時間を体験してみてほしい。
店舗情報
以下には公式を参照した情報、もしくは筆者が訪店して確認した情報を掲載しています。最新情報の掲載に努めておりますが、正確性は保証されませんので、必ず訪店前に公式の最新情報をご確認ください。
店名 | 札幌茶楼 茶譜(チャプー) |
住所 | 北海道札幌市中央区南2条東1丁目1-12 フラーテ札幌3F(創成川沿い) |
最寄り駅 | 地下鉄東西線「バスセンター前」駅 |
アクセス | 地下鉄東西線「バスセンター前」駅 1番出口より、南へ徒歩1分 地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通」駅 34番出口(MARUZEN & ジュンク堂書店 札幌店)より、徒歩5分 |
営業時間 | 月・水・木・金・土 11:30 – 20:30 日・祝 11:30 – 19:00 |
定休日 | 第一月曜日、火曜日 |
備考 | – |
公式サイト | 札幌茶楼 茶譜(旧 中国的茶楼 茶譜) – Amebaブログ |
オオハシの知らない中国茶の世界… ディープすぎる