SXSW2017レポート、第2回は展示編です。Interactive部門でおもしろかった展示をまとめていきます。
当記事の内容は、新型コロナ禍以前の2017年時点での情報です。最新情報はSXSW公式からの発信を参考にしてください。
目次
Sony “WOW Factory”
個人的に、Interactiveで一番面白かった感じた展示はSony WOW Factoryでした。今回出展側で参加したのもこの中の1ブースだったのですが、他にも大小様々なブースが揃っている展示の規模もさることながら、全体的なデモのクオリティ、空間のデザイン、どれを取っても強い。SXSWでの展示に対して、かなり気合いが入っている様子がうかがえました。
Xperia™ Touch
まずは、Any Surface UI on Xperia™ Touch。何もないただの平面机に、プロジェクターで映像を投影。机に映った映像に触れて、直感的なUIでフィンガードラムが叩ける!
指で描いた円がドラムになるやつ
Projector based touch screen technology#SXSW#SonyatSXSW #SXSWレポート pic.twitter.com/Ca75lB0Sel— パル (@rupaling) 2017年3月12日
Future Lab Program
Future Lab Programのプロトタイプ「T」。こちらも、普通のテーブルをタッチスクリーンに変えるプロジェクター。
別のプロトタイプ。予め登録された物体を真上に設置したデバイスでセンシングしている。アリスの仲間たちが絵本から出てくるコンテンツかわいい
Projector based touch screen technology#SXSW#SonyatSXSW #SXSWレポート pic.twitter.com/dHMpyW6LRb— パル (@rupaling) 2017年3月12日
Motion Sonic Project
Motion Sonic Projectは、来場者が体験できるデモのほか、ダンサーさんによるパフォーマンスも。身体の動きを音にするウェアラブル型端末で、触って楽しい・見て楽しい・聞いて楽しい、デモ映えするプロダクトでした。
Motion Sonic Project は30分間隔でダンサーさんによるデモあり。かーっこいい
Demonstration of Motion Sonic Project by the dancer#SXSW #SonyatSXSW #SXSWレポート pic.twitter.com/IzwqS2baUh— パル (@rupaling) 2017年3月13日
Rez Infinite + Synesthesia Suit
Enhanceの名作ゲーム「Rez Infinite」。SonyのPlayStation VRで新エリア「Area X」をプレイできる。全身に26個の振動子が配置された「Synesthesia Suit(シナスタジア・スーツ)」を着ると、音楽と振動を全身で感じることができる。
ステージでは、Rez Infinite + Synesthesia Suit 2.0 お披露目。
水口先生によるSynesthesia Suit 2.0お披露目ステージ。ライゾマのお兄さんたちが黙々と作っていた振動イスも。
Synesthesia Suit 2.0 demonstration stage#SXSW #SonyatSXSW #SXSWレポート pic.twitter.com/14ooguX2N7— パル (@rupaling) 2017年3月13日
このプロジェクトのスタッフとして出展に参加。スーツを着てプレイするデモは、連日予約で埋まる大盛況でした。
今日もこんな感じでデモやってます〜
Rez infinite – Synesthesia Suit #SXSW #SonyatSXSW#SXSWレポート pic.twitter.com/lcHXDYPizJ— パル (@rupaling) 2017年3月13日
Sony WOW Factory 現地レポートの数々。
Levis Outpost
Levi’sの展示「Levis Outpost」では、一軒家のような建物でおしゃれなプロダクトを紹介していました。帰国後に「SXSWで何か面白いのあった?」と聞かれたら、まずはこれを紹介してます。Levi’sとGoogleがコラボレーションしたProject Jacquard。
最終日、Levi's Outpostも行ってきた!噂のLevis × Googleによるウェアラブルデバイスのデモを体験。デバイスをGジャンの袖口に入れて、アプリと連携。上下スワイプやタップを検知して、曲送りや道順ナビが可能。#SXSW #SXSWレポート pic.twitter.com/b04DzKNJIX
— パル (@rupaling) 2017年3月17日
ファッションに溶け込むウェアラブルデバイス。テクノロジーの面では、ウェアラブルの最先端はもっと進んでいるのかもしれないけれど、これは実物さわってみたら、プロダクトとしての完成度が圧倒的だった。メカメカしい感じがないデザインが素敵。これだったら着たいな。
本当によくできていて、肩のあたりの縫製もサイクリングの動きなんかが楽にできるよう処理されている。デバイスも思った以上に軽くて薄い。ここまできれいにファッションの中にテクノロジーが溶け込んでいるものは初めて見たかも。#SXSW #SXSWレポート pic.twitter.com/P4JUIYaX0o
— パル (@rupaling) 2017年3月17日
ギズモードのまとめ。
GIZMODO – Levi’sとGoogleコラボがクール過ぎる。タッチセンサー付のデニム・ジャケットでスマートに風を切れ
Trade show
Trade Showには、世界各国の企業と学生が集まります。日本からの参加も多数ありましたが、特筆すべきはこちらでしょう。
BionicM
東大のBionicMが開発した「Suknee」は、使う人の歩きに合わせて最適なアシストを加えてくれる義足。従来の義足では一度つまずくと一旦屈みこむしかなかったが、Sukneeではつまずき検知をしておりモーター制御で転倒を回避でき安全。
Student Innovation Award 日本初受賞の快挙を成し遂げました。素晴らしい!
Student Innovation Award 受賞の快挙!東大BionicMが開発したロボット義足Sukneeのデモ。「なんでも聞いてください」との言葉通りどこまでも練られている圧巻のプレゼン力。以下、聞いてきた話を簡単に要約してみます。#SXSW#SXSWレポート pic.twitter.com/7zJ2B7Vb5Z
— パル (@rupaling) 2017年3月16日
快挙でした。
IBM
COGNITIVE BREWS
IBMの展示では、機械学習システム「Watson」によるビールのレコメンドが大人気。いくつかの質問に答えた後、3種類のビールを試飲して評価します。ほぼ試飲で決まっているような…。
ワトソン君によるビールのレコメンド。いくつかの質問に答えた後、3種類のビールを味見して星5つで評価。IBMの展示場入るときにID提示求められたのは、お酒が出るからだったのね。#SXSW#SXSWレポート pic.twitter.com/0YhBTJL0vz
— パル (@rupaling) 2017年3月13日
最終的にレコメンドされたビールは、その場で1本もらえます。さすが、太っ腹。Firemans4というビールをもらいました。信憑性はさておき、ワトソン君おすすめのビールは美味しかったです。というかオースティンはビール美味しいです。
ワトソン君にFiremans4をオススメされ、その場でビン1本もらえました。すごく好みの味だった…!質問でざっくり絞って、結局最後のテイスティングで特定しているのかな。ちなみに結果はメールでも送ってもらえます。#SXSW#SXSWレポート pic.twitter.com/Y2mC6Nv4N8
— パル (@rupaling) 2017年3月14日
IBMPerspnail-tee
chatbotによるパーソナリティ診断もあって、質問に答えていくと、タイプ毎に異なるデザインのオリジナルTシャツがもらえました。
IBMでは、ワトソン君とチャットしてタイプ診断をすると、自分のタイプに応じてTシャツがもらえる#SXSW #SXSWレポート pic.twitter.com/VPhggcBVrN
— パル (@rupaling) 2017年3月13日
IBMのまとめ。
ITmedia エンタープライズ – SXSW 2017観戦記 IBM流デザイン思考で教育現場はどう変わる?――IBMの発想(後編) (1/2)
DELL
DELLでは、PCを中心とした製品のデモと、トークショーが行われていました。Dell Canvasのデモは映像に囲まれる小部屋の派手な演出で、かっこいい魅せ方。
Dellにて。Dell Canvasのデモが置いてあって、VJみたいでいい感じ。#SXSW#SXSWレポート#DellExperience pic.twitter.com/QnLIVwwnnd
— パル (@rupaling) 2017年3月14日
自分で動かして、VJ気分になる。
これは実際に触って遊べる#SXSW #SXSWレポート #DellExperience pic.twitter.com/jKKVWfnRPt
— パル (@rupaling) 2017年3月14日
DELLも無料でお酒を提供している時間帯がありました。入るときにIDチェックされます。
ライブなどやっている時間帯はお酒が振舞われるので、IDチェックあり。日本人は若く見られるから注意…!IDはパスポートのコピーでOK。このビールおいしかったよ🍺#SXSW #SXSWレポート#DellExperience pic.twitter.com/MrCrOiTSvo
— パル (@rupaling) 2017年3月14日
外でライブをやっていたので、ビール飲みながら聴いたりして。このときはLAのロックバンドが演奏していました。いい感じ。
Dellの屋外ステージでは、時間帯によってはライブをやっていることも。さすが音楽の街。@PolarisRose had awesome performance at Dell stage yesterday.#SXSW #SXSWレポート#DellExperience pic.twitter.com/USrggRmJDu
— パル (@rupaling) 2017年3月14日
まとめ
日本勢も大活躍のSXSW2017 Interactive部門でした。定番の見どころとしては、ここまで挙げた展示のほか
- Panasonic
- SXSW Art Program(あちこちにあるのでアプリで確認)
- Keynote