2022年8月、この雑記ブログで、Googleアドセンスの審査に一発合格しました。ついでに「もしもアフィリエイト」の楽天・Amazon提携も。
最初に断っておくけれど、一発合格すごいでしょ、みたいな安いマウントを取るための話ではなくて。
むしろ、収益なんか度外視で何か書かずにはいられない人に「自分が書きたくて書いていたものが、そのまま収益化できるかもしれないよ」という話をしたい。あるいは、雑記ブログを書いていくことに迷いのある人に「ブログ自体を楽しんで、結果的に収益化してみるのもいいかもよ」とお伝えしたい。
雑記ブログでも収益化のスタートラインに立てた経験談として、何かの参考になればと思います。
目次
アドセンス合格時のサイトの状態
アドセンス合格時の当ブログの状態は以下です。
かなりとっ散らかった状態のまま申請しましたが、ある程度中身のある記事が揃っていれば、他の部分に関しては大目に見てくれているのかもしれません。
- ジャンル:雑記
- 体験談ベースで色々書いていました。
- 公開記事数:104本
- 管理が雑すぎて、インデックス登録外多数。
- 既にやってあったこと:
- 独自ドメイン化
- SSL化
- サイトのアイコン設定
- パンくずリスト表示
- プロフィールページ作成
- プライバシーポリシー作成(アドセンス表記込)
- やっていなかったこと:
- サイトマップ作成
- 記事の整理(カテゴライズ・タグ付け)
記事数としては、これだけ書いていればさすがに通りますね。少数精鋭の記事で挑んだ方がいいとのうわさもありますが、質の低い記事(自分比)も残したままで大丈夫でした。
独自性の高い雑記ブログをつくるために
アドセンスに通すためというより、独自性の高い雑記ブログをつくるためにずっと意識しているポイントがいくつかあるので、参考までにご紹介します。実際の審査基準がどうなっているかはわかりませんが、雑記ブログでもアドセンスに合格できる程度の質には直結していると思います。
フリー素材を極力使わない
当ブログでは、著作権フリーの画像はできるだけ使わない主義で、あえてほとんどの画像を自前で用意しています。写真は自分で撮りに行くし、簡単なイラストは自分で描きます。面倒なのは否めませんが、ブログに愛着が湧くだけでなく、他に明確なメリットがいくつかあるのでご紹介します。
- 著作権的に確実にクリーンである
- 自信を持って権利侵害のない運営ができる
- 独自性が出しやすい
- 良さげなフリー素材は結構かぶる
- 画像からの検索流入が見込める
- ブログの雰囲気に統一感が出る
- 自分のブログの「らしさ」を作れる
- あちこちからフリー素材を引っ張ってくると、それぞれは良くても、全体的なデザインが散らかる
全部自分でやるのはさすがに非効率であるのは否定しません。個人的なこだわりが強いので、自己満足の要素が強いです。
ただ、多少外注して効率化をはかってでも、ある程度自前要素を盛り込むことはおすすめです。権利関係と独自性に強みのあるブログを作ることができるので。例えばオリジナルキャラを作って吹き出しで登場させるのは定番の手法ですね。

こんな感じ?
体験ベースで記事を書く
基本的に、どこかから聞きかじったことを二次的にまとめる記事にせず、自分の体験を自分の言葉で語るようにしています。どんな体験も、そのときに自分が感じたことは唯一無二のものです。
この書き方をする限り独自性は勝手についてくるので、アドセンス不合格理由でありがちな「有用性の低いコンテンツ」にも引っかかりにくくなると思います。

フィールドワーク大事!
当ブログの方針:継続 > 収益のスタンス
ここからは、雑記ブログを収益化することのメンタリティに焦点を当てて話します。
このブログには、常に自分が書きたいことを書いてきました。
最近は札幌のグルメ記事を連発してメインジャンルになりつつありますが、旅行記、治療記、ゲームレビューなども書いていて、カテゴリはとっ散らかっています。共通しているのは、自分の体験ベースの記事を書いていることくらいです。
この場を自分の庭と捉えて、自身の思考や体験を記録すること、あるいは他者に知見を共有することを目的として運営してきました。
早い話が、筆者にとってこのブログでお金を稼ぐことよりも、執筆の継続が大事なのです。書くという行動自体に意義を見出し、一貫して重視し続けています。
収益化のために書くのか、書きたくて書くのか
さて、それではあなたがブログを書く理由はなんでしょうか。収益を得るためにブログを始めて、得意なことを書いている?それとも、書きたいことがあってブログを書いている?
何のために書くのか。この根源的な問いが、雑記ブログの継続モチベーションにつながるポイントです。
SNSでは、収益を上げることを目的に活動しているブロガー界隈の方々をよく目にします。しかし、そういった界隈に属さず、ただ自分が書きたくて書いている人間というのも、世の中には大勢いるのです。収益を得るためにブログを始めたのではなく、何か書きたいことがあるから、あるいは伝えたいことがあるから、ブログを始めた人が。
「書きたいものを書く」こと自体を重視するスタンスは、いわゆるブロガー界隈よりも、知的生産・ライフハック界隈の思想に近いかもしれません。自身の思考を言語化することや、そのプロセスの探究を志向するという点で、共通した思想を感じます。
▼ 雑記ブログを書く上で、こういうマインドセットは役に立つ
書いたものがたくさんあるなら、収益化自体は簡単
すでに書いたものがたくさんある方は、プライバシーポリシーなどの必須ページだけ作って、そのまま雑にアドセンス申請してみてもいいでしょう。収益化したいと思ったら、簡単にスタートラインには立てます。SEOは適当、ジャンルはバラバラでもいい。自分が熱量そのままに書いたもので十分。
それで収益化したところで、ブログ運営が黒字になってそれなりの利益が出るほど稼げるのかというと全然そんなことはないのですが、0→1にはなります。それだけで意外と心持ちも違うもので、継続モチベーションになったりするので、書きたいものを書いてきた人こそ「とりあえず収益化してみるか」の視点を持ってみてもいいのではないかと思います。
雑記ブログを盆栽的に育てるという選択
他方、雑記ブログをやりたいけれど、迷いがあってまだあまり書けていない場合はどうすればいいのかという話。
特化ブログではなく、あえて雑記ブログを選択している時点で「より多くの収益を効率的に得る」という点では、最適化を諦めた選択をしているわけです。多かれ少なかれ、書きたいものを書く意思があるのでしょう。
思い当たる節がある方は、もう諦めて長期戦を覚悟したらどうですか。楽になりますよ。十分な記事数を書き溜めて、体裁も少しずつ整えて「さすがに通るでしょ」というタイミングで、満を持して収益化を通す。
そこを割り切れなくてすぐ目に見える成果を出したいなら、書きたいものにこだわらず、先人が開発したノウハウに忠実に特化型ブログやアフィリエイトサイトを作った方が早いです。
せっかく雑記ブログをやるなら、アドセンスの合否なんかに一喜一憂せず、盆栽のようにじっくりとブログを育ててみるという選択があるということをお伝えしたい。一旦収益を度外視して「書くこと」自体に価値を見出すのも、なかなか豊かな知的生産活動だとは思いませんか。
自分の思考や知見を適切に言語化し、他人に伝わる表現で、あるいは自分の感覚を適切に表現する文章として出力することは、それだけでも結構難しくて、しかしそれが人生を豊かにしてくれる側面は確かにあるのです。
書きたいことを書くことは尊い。そして、熱量高い記事を書き溜め続けていけば、どこかで誰かが見つけて読んでくれます。事実、ほとんど広報をしていないこの零細雑記ブログにも、毎日アクセスがあることは数字が示しています。
収益化を志向せず情熱だけで書いたのものを溜めて、育てて、そのうち結果的に収益化できるようになっているという形も、ブログ運営の方針の一つとして、ありだと思います。

まずは好きなことを好きなように書いて、ブログを楽しんでみるのはどう?
さいごに
雑記ブログでアドセンス合格した話と、あえて盆栽的に長い目で運営するブログ観の話をしました。書いたものがたくさんある方は試しにアドセンスの申請をしてみても良いと思いますし、雑記ブログで継続や収益化に苦戦している方は、まず書くこと自体を楽しんでみるのも良いでしょう。

楽しい雑記ブログ生活を!