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【半月板損傷】半月板縫合術後の経過:どのくらい動ける?痛み・リハビリ進捗など【随時更新】

2021年、右膝外側半月板損傷で1ヵ月半の保存療法の後、手術(半月板縫合術)を受けました。当記事では、術後の経過を随時更新していきます。

  • 当記事シリーズは一患者の体験と解釈に基づくレポートです。医学的に正確な情報や表現であることを保証できません。
  • リハビリ進捗等には個人差や病院の方針の差があります。膝の術後に別件での入院を挟んでリハビリが丸1カ月滞ったため、筆者のケースは標準よりかなり進捗遅めの事例だと思います。
  • 当記事で紹介する筆者のケースは、外側半月板の単独損傷で、早期に縫合術(切除ではない)を受けた場合の一例です。

Step 1:装具+車椅子 (要介助)

車椅子。麻酔が残っていて転倒の危険があるため、移乗介助つき。
  • 時期:手術当日〜
  • 状況:装具(ニースプリント)をつけて伸展状態で固定。車椅子移動。シャワーNG。
  • できること:移乗時の介助付きでトイレに行ける。
  • 痛み:術後の一番痛みのしんどい時期。まだ麻酔が抜け切っておらず、患側の皮膚感覚が鈍い。移動時は自分の手で足を持たないと、足の重みでひどく膝が痛む。

Step 2:装具+車椅子 (自律)

車椅子。自分で漕いで、健側で立って介助なしで移乗できる。
  • 時期:術後1〜2日目
  • 状況:装具(ニースプリント)をつけて伸展状態で固定。車椅子移動。シャワーNG。
  • できること:自分一人で車椅子を漕いでトイレに行ける
  • 痛み:まだまだしんどい痛みが続くが、安静時の痛みは少し軽減。麻酔が抜けて感覚が戻ってからは、看護師さんの見守りなしで車椅子の移乗が許可される。

Step 3:松葉杖(免荷)

松葉杖(免荷)。患側は足の自重だけ置く感じで、それ以上の体重はのせない。
  • 時期:術後2〜7日目
  • 状況:装具なし。免荷(足の自重だけ置いて体重はかけない)で松葉杖移動。シャワー解禁。
  • できること:自力でなんとか足を上げられる。自分一人で松葉杖移動ができる。
  • 痛み:装具を外すのが不安なくらい、痛みも重さもある。 安静時や、松葉杖で立っているのはそんなにつらくないが、ベッドやトイレでの横移動を伴う「よっこいしょ」がしんどい。

Step 4:松葉杖(1/3荷重)

松葉杖(1/3荷重)。患側には体重の1/3だけのせて歩く。
  • 時期:術後7日目〜
  • 状況:松葉杖移動。患側に体重の1/3の荷重をかけて歩く。
  • できること: 松葉杖に慣れてきて行動範囲が広がる。90度くらいは安定して自力で曲げられる。
  • 痛み:痛いけれど、日に日に少しずつ楽にはなっていく。

Step 5:松葉杖(2/3荷重)

松葉杖(1/3荷重)。患側には体重の2/3だけのせて歩く。
  • 時期:術後14日目〜
  • 状況:松葉杖移動。患側に体重の2/3の荷重をかけて歩く。
  • できること:ストレッチやマッサージなどのケアをした状態で、100度くらいは自力で曲げられる。
  • 痛み:松葉杖にもすっかり慣れて、ひょこひょこ歩けるようになってくる。免荷から始めた後の2/3荷重の感覚は意外と体感より重くて「こんなに乗せていいの?」とまだ不安感がある。
  • 備考:この辺りで退院。退院したし松葉杖に慣れたからといって、調子に乗って歩き過ぎると腫れが出て状態が悪くなる。リハビリは必要だけど、ここで無理をしてはいけない。

Step 6:松葉杖(屋内のみ片松葉杖)

松葉杖(全荷重)。患側にも全体重をのせてOK。
  • 時期
  • 状況:屋内は健側のみの片松葉。屋外は引き続き両松葉。
  • できること:ストレッチやマッサージなどのケアをした状態で、100度くらいは自力で曲げられる。
  • 痛み:痛いけれど、日に日に少しずつ楽にはなっていく。
  • 備考

Step 7:片松葉杖

片松葉杖。健側で松葉杖を持って歩く。
  • 時期:術後2カ月〜
  • 状況:屋内外共に、健側に持つ方のみの片松葉。
  • できること:術前くらいの可動域は取り戻していて、体育座りは自然にできる。リハビリでは患側の片足立ちも練習し始める。
  • 痛み:術後の痛みは気にならなくなっていく。膝周囲の筋肉の硬さなどで痛みが出ることがあり、一進一退の状況。リハビリで都度ケアして改善する。
  • 備考:最初は片方しか松葉杖を持たないのが少し不安で、押されたら倒れてしまいそうなナヨナヨ具合。少しずつ松葉に頼らないようにしていって、最後は松葉杖に体重をかけず、置くだけにする。

Step 8:片松葉杖(持つだけ)

片松葉杖をつかずに、手で持っているだけ。保険。
  • 時期:術後4カ月〜
  • 状況:松葉を1本持つだけ。松葉に頼らず歩く。まだぐらつく動きがあるので、ゆっくり歩いてもぶつかられたりしないよう、周囲へのアピールも込めて外出時は松葉杖を持っておく。家の中ではフリー歩行練習。
  • できること:歩行はほぼ普通にできるが、階段はまだ一段ずつ。10cmの昇りから始めて、一般的な階段の高さである20cmの踏み台昇降を目標にする。降りの方が難しい。
  • 痛み:屈曲での痛みも減ってきて、日常生活の不便は解消されていく。痛みよりも不安定性の方が気になる。調子に乗って早く歩くと、膝がぐらつく。まだ筋力が足りていない。
  • 備考:この段階での停滞がかなり長かった。外での傾斜や階段で、念のための松葉杖がなかなか手放せなかった。

Step 9:フリー歩行

晴れて松葉杖卒業!
  • 時期:術後7.5カ月〜
  • 状況:屋外でも松葉杖なしで歩行。病院から貸与されていた松葉杖を返却。
  • できること:松葉杖や手すりに頼らず、とりあえず外でも普通に歩ける。
  • 痛み:屈曲での痛みも減ってきて、日常生活の不便は解消されていく。痛みよりも不安定性の方が気になる。調子に乗って早く歩くと、膝がぐらつく。まだ筋力が足りていない。
  • 備考:体力と筋力がかなり落ちている。膝の痛みが気にならなくなってきたからといっていきなり長距離を歩くと、驚くほど疲労する。少しずつ慣らす必要がある。

Lv. 10:階段

  • 時期:術後7.5カ月〜
  • 状況:フリー歩行で、一段ずつではなく左右交互に踏み出す普通の動きで階段昇降の動きを取り戻す。最初は低い段をつかまり立ちしながら。これができると日常生活はほぼ問題なくなる。
  • できること:昇りは少しずつ違和感なくできるようになっていくが、降りは長丁場。
  • 痛み:屈曲での痛みはほぼなし。正座もできる(好ましくはない)。降り階段や、ランジなどで患側の右足で踏み込んだときに少し痛みが出る。
  • 備考:体力と筋力がかなり戻ってきて、日常生活はほぼ問題なくできる。降り階段が少し嫌なのと、走ったり跳んだりするスポーツ動作はまだできない。

Lv. 11:スポーツ復帰(準備段階)

  • 時期:術後1年〜
  • 状況:走ったり跳んだりするスポーツ動作を取り戻すために、スポーツ動作につながるような動きをリハビリメニューに追加(スクワット&カーフレイズなど)。
  • できること:日常生活は基本的にほぼ問題ない。街中の階段もほぼ自然におりることができ、はたから見ても膝が悪いようには見えないくらいになっている。駆け下りることはできない。
  • 痛み:通常時は何も問題ない。階段の降りやランジの動きなどで多少痛みが出てくることはあるが、頻度も痛み具合もだいぶマシになってくる。
  • 備考:歩く分には問題なく、長距離を歩いてももう大丈夫。だいぶ良くなったものの、まだ健側と比べて膝周辺の筋肉が足りず、引き続き強化が必要。

随時更新していきます

2021/07/10 現在、Lv. 5まで来ました。外来リハビリでLv. 6に取り組んでいるところです。リハビリが進み次第、情報をアップデートしていきます。

2022/08/26 現在、Lv.11まで来ました。やっとスポーツ復帰の兆しが見えてきた。

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