Native Instruments Kontakt 7で、リアルタイムでサードパーティ製のインストゥルメントのオートメーションを書く方法。
8Dioのオーケストラ音源のオートメーションを書こうとしてハマったため、備忘録として手順をまとめます。同じように困っている方の一助となれれば幸いです。
目次
前提条件
- DAW:Ableton Live
- 音源:Kontakt の一部のサードパーティ製音源。今回は8DioのMajestica Ultra
- 目的:任意のノブ(今回はExpression)をAbleton Liveのオートメーションで操作・記録したい
- macOS: Sonoma (v14.8.1)
- Ableton Live 12 Suite (v12.2.6)
- Kontakt 7 (v7.10.9)
ざっくり要約
Kontaktの「Automation」タブからHost Automation番号をオートメーションしたいノブにドラッグ → Live側でConfigureして動かす。

手順
① KontaktでHost Automationを割り当てる
- Kontaktウィンドウ上部の 「Automation」タブ を開く。
- 左側のリスト「Host Automation」から、空いている番号(例:001)を確認。
- その番号を ドラッグして 「Expression」 ノブ(任意の動かしたいノブ)にドロップ。


② Ableton Liveでパラメータを登録する
- Ableton Liveのデバイスビューで Kontakt の右上にある「Configure」ボタン をクリック。
- Kontaktに戻り、先ほど番号を割り当てた Expression ノブを一度動かす。
- Liveのデバイスパネルに項目が自動追加される。
- Configureを再度クリックして終了。

③ オートメーションを描く・録音する
あとはいつも通りの手順でオートメーションを書けるようになっている。
- Automation ArmをON。
トラックの録音アームは OFF のままでOK(ノートを上書きしないため)。 - 上部のグローバル録音ボタン(●)を押して再生しながら、先ほど登録したノブを動かすと、オートメーションが記録される。または再生停止中にオートメーションレーン上で手描きすることも可能。
今回の方法についての備考・応用
- この方法は 8Dio / Spitfire Audio / CineSamples / ProjectSAM / Heavyocity などの KSP保護ライブラリ (オートメーションしたいノブを右クリックして “Learn Automation” から設定する方法が使えないタイプ)で使う(他の方法は下記の補足にて)。
- Liveに登録したパラメータは自動保存されるため、次回プロジェクトを開いても再設定不要。
- 不要になったパラメータは Configure モード中に「×」で削除可能。
補足:3種類のオートメーション設定方法
オートメーション設定の手順には3種類ある。
- 設定がいらないタイプ (自動認識)
- 設定が簡単なタイプ (Learn MIDI CCで登録を要する)
- 設定が面倒なタイプ(本記事で先述の手順での登録を要する)
今回は面倒なタイプで、Configure操作やAutoタブでのパラメータ割り当てを行った。が、以下のような音源ではAbleton Live がパラメータを自動認識してくれるため、今回のような煩雑な手順は不要。
Ableton純正・主要メーカー音源
例:Operator, Wavetable, Analog, U-He, Arturia系
すべて自動でオートメーション対応
VST/AUネイティブ音源
例:Serum, Omnisphere, Diva, Pigments, Massive, Massive X 等
Liveがすべてのノブを自動認識。Configure不要
Kontakt純正ライブラリ系
例:Session Strings Pro, Factory Library, Scarbee系
主要パラメータが既にHost Automation割当済み。ノブやフェーダーがあらかじめ CC# に対応しており、「Learn MIDI CC(※)」からの簡単な設定で制御可能。
→ 一方、8Dio / Spitfire / ProjectSAM / Heavyocity などのKSPベース音源は自動対応しないため、本手順(AutoタブでHost Automation割り当て→Configure登録)が必要。
※ Learn MIDI CCについて ▼

「Learn MIDI CC」が効くのは、パラメータがKontakt標準のMIDI CC構造で実装されている音源だけ。GUIがKSPスクリプトで構築されたタイプは、Host Automation(Autoタブ)を使う必要がある。
▼ 音源タイプ別オートメーション設定方法のまとめ
| 分類 | Learn MIDI の必要性 | オートメーション方法 | 代表例 |
|---|---|---|---|
| ① Ableton純正・主要メーカー VST/AUネイティブ音源 | 不要 | ノブを動かすだけでLiveが自動認識 | Serum, Omnisphere, Massive X, Pigments, Diva |
| ② Kontakt純正・非スクリプト音源 | 一部必要(Learn MIDI CCが有効) | Learn MIDI で動作 | Session Strings, Factory Library |
| ③ サードパーティKSPスクリプト音源 | 無効(Learn MIDI CCが使えない) | Autoタブ+Configureが必要 | 8Dio, Spitfire, ProjectSAM, Heavyocity |
参考
Ableton Help
Using Plug-ins
https://help.ableton.com/hc/en-us/articles/209773285
→ Configureの仕様とサードパーティプラグインのオートメーション登録手順を説明。
Ableton Live 公式マニュアル
Automation and Modulation
https://www.ableton.com/en/manual/automation-and-modulation/
→ Automation Armの動作、Configure機能の使い方を説明。
Native Instruments Kontakt 公式マニュアル
Automation and MIDI Control(Kontakt 6/7共通)
https://www.native-instruments.com/en/products/komplete/samplers/kontakt-7/manual/
→ AutoタブによるHost Automationの設定、Learn機能の説明を含む。
Native Instruments Support
How to Assign Host Automation in KONTAKT
https://support.native-instruments.com/hc/en-us/articles/360000454369
→ Autoタブでスロットをドラッグ→DAWでConfigureの手順を解説。











