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お金で解決できる問題で凹まない

今朝、大切なウールのコートにカフェラテをこぼして、染みを作ってしまった。今シーズン下ろしたばかりの、まだ新しく、自分にとっては高価なもの。

簡単な応急処置をしてみたが、深い大きな染みが一つと、薄い染みがいくつか残った。ベージュ地にベージュ色の汚れであまり目立たないとはいえ、さすがに朝から凹む。

自分で染み抜きをするにしても、下手にあれこれ試してデリケートな生地が傷んでしまったら嫌だし、どうしたものか。

途方に暮れてひとしきり沈んだ後、まあクリーニング出すしかないか、と当たり前の結論に至った。

ここまで考えて、ふと気づく。

こんなに長々と凹んでた時間、勿体なかった。

そもそも、今回汚してしまったのは、クリーニングに出してでもきれいに長く着たいと思っている大切な服なのだ。メンテナンス費用は致し方ない、損得勘定はとっくに済んでいる。

だったら、お金を出してプロにお願いした方がいいだろう。クリーニングによる風合いの変化などの懸念要素もあるけれど、素人判断で染み抜き失敗したら、それこそもっと悲しい事態になる。それよりはきっと良いはず。

気持ちを切り替えて、お金で解決できる問題でよかった、くらいに思うことにした。そう思うように努めた。

そういえば、うちは別に裕福な家庭というわけではなかったけれど「金で解決できる問題は金で解決しろ」が、かつて極貧で辛酸を嘗めた父の教えだった。

人生、お金で解決できない問題はある。お金で解決できる問題でも、問題を解決できるだけのお金を持ち合わせていない場合もある。

目の前の問題が、お金で解決できる性質のもので、自分に支払い能力があるなら、それだけでもありがたいことだ。

ずいぶん高いカフェラテになってしまったなと自分を皮肉る気持ちを拭って、近隣で染み抜きに強そうなクリーニング店を調べた。そして、即日に預けてきた。一番良いコースで。

とりあえずやることはやった。あとは、プロがきれいに仕上げてくれることを信じるばかり。また、きれいな状態で着られますように。

 

(後日談)

クリーニングに出したコートを引き取ってきた。どこに染みがあったのかまったくわからない。心配していた風合いの変化も感じない完璧な仕上がりで、さらさらふわふわの状態で返ってきた。何事もプロはすごい。