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アニメ『文豪ストレイドッグス』シリーズ感想:迫力満点の異能力バトルだけど…

作品名だけ知っていて視聴していなかった『文豪ストレイドッグス』。声優陣が気になって一気見してみました。1〜3期と、公式スピンオフギャグアニメ『文豪ストレイドッグス わん!』まで観ました。

文豪がイケメン化して、それぞれの作品等にちなんだ名の異能力を使って戦う話。

誰もが推しを見つけられそうな、洗練されたキャラクターデザインと、戦闘シーンの力の入れ具合から、異能力バトルアクションものとしては非常に楽しめました。

他方、実在の文豪の名前や作品名を引用する必然性は感じられず、設定やシナリオに関して「大丈夫かこれ?」という場面が多々ありました。

推しを見つけて楽しむ、異能力バトルアクション

「推し」を見つけられそうな、イケメン揃いの洗練されたキャラクターデザインと、戦闘シーンの力の入れ具合から、深く考えず「異能力バトルアクションもの」として楽しむには非常に良い作品。こういう系統が好きなら期待は裏切らないはずです。戦闘シーンのアニメーションは様々な異能力をリッチに表現していて、迫力ある仕上がり。

他方、中二病的な要素も強く、そこがハマらないと素直にかっこいいとは思えないかもしれません。ティーン向けの印象が強く、主なターゲットは10代〜20代前半の若いオタク女子といったところでしょうか。10年前に見たらもっとハマれた気がする。

実在の文豪へのリスペクト要素の薄さには疑問

どうしても気になる点としては、実在の文豪の名前や作品名を引用する必然性は感じられず、設定やシナリオに関して「大丈夫かこれ?」という場面が多々あったこと。実在の文豪に対するリスペクトはあまり感じないので、文学ファンにはおすすめしにくいかも。一般的に耳に馴染みのある歴史上の人物の名前を使う手法は最近よく見られますが、オリジナル名でよかったのでは?と思わずにいられません。

他方、実在の文豪の作品でコラボ装丁が出ていたりして、ティーン世代が文学に触れるきっかけになっている側面もあるようなので、一概に否定するべきものでもないかなとも思っています。

人間描写の面でもフィクション色が強い

良くも悪くも、登場人物たちはそれぞれにキャラが立っていてわかりやすい。キャラが立ちすぎていると言ってもいいくらい。

シュッとしたかっこいいキャラクターばかりで、推しを見つけて楽しむ作品という印象です。そういう楽しみ方ありきで観るものであって、設定だけでなく人物描写もフィクション色が強い。極端に振り切った性格をしたキャラクターがほとんどです。

また本作では、アニメ・マンガの世界でこそ映える、様々なコンビやチームが出てきます。誰もが認める完璧な連携のコンビだったり、相容れないもの同士なのに能力の掛け合わせが最強のコンビだったり。キャラ単体だけでなく、こういったコンビやチームもきっと推しの単位として機能するのでしょう。

人間模様や組織の力学の描き方についても、無理や不自然さを感じる部分があります。人間としてリアリティのある心の描写を見せるドラマというよりは、フィクションの世界であることを前提に、あまり細かいことを言わずにキャラと画面を堪能することでわかりやすく楽しめる作品だと感じました。

総評

総じて、異能力バトルアクションとしては良質な作品。他方、自分がターゲット年齢層より上であろうことを自覚しつつ、人間の描き方と実在の文豪へのリスペクト度には疑問が残ります。とはいえ、十分楽しませていただいたので、新シーズンが出たら観ると思います。

お気に入り度:3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)

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