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【展覧会レポ】ブルーロック展 札幌会場:目が醒めるような原画の数々、滾り感じる熱い演出

ブルーロック展札幌会場に行ってきました。珠玉のアナログ原画の数々と、世界観に引き込む展示演出。ファン垂涎の内容で非常に楽しめたので、語っていきます。

画像の転載を禁じます。

展覧会概要

ブルーロック展 – Additional Time 札幌会場
  • 開催日程:2024/02/03 – 02/25
  • 会場:サッポロファクトリー3条館
  • 入場料:当日一般 2,000円
  • 公式サイト:ブルーロック展

はじめに:これから行く方向け事前情報

2024年2月26日現在、札幌会場の会期は終了しています。
3月2日以降、横浜会場へ見に行く方向けに、現地で得た情報を少し記載します。

原作はどこまで読めばいい?

単行本22巻辺りまで読めば、ネタバレなしで楽しめそうです。アニメ視聴のみの方には、12巻以降の原作履修を強くおすすめします。最低限で言えば、18巻まで読めば主要人物は大方出揃います。

所要時間

入場から物販までじっくり見て1時間程度。混雑次第でもう少しかかるかも。

注意事項

  • 再入場禁止。展示→物販の順も決まっている
  • 原画は撮影禁止。パネルなど撮影スポットは色々ある

展示内容プレビュー

以下、展示内容や空間演出のネタバレがあります。これから行く方はご注意ください。





エントランス

会期終盤、並ぶことなく入れました。

入口でチケットを提示 or 購入して、入場特典のランキングステッカーをもらいます。サイン色紙が飾ってあり、これを見ながら案内を待ちます。

入場特典のステッカー。凪の番号!

導入ムービー

10人くらい集まったところで小部屋に通されます。その場で2分くらいの導入ムービーを鑑賞。最後、映像と現実空間をシームレスに繋ぐ演出が粋でした!

原画展示 ① 選手紹介

小部屋から出た先に続くのは原画展示エリア。ここからは、各セクションでテーマに沿った原画が多数展示されています。会場に流れる絵心ボイスの案内を聞きながら進んでいきます。

第1セクションは選手紹介。潔、蜂楽、國神、千切、馬狼、凪、玲王、凛、絵心がフィーチャーされ、それぞれ生原稿が2枚ずつ並んでいます。

目線の合わない下の方の展示も名場面揃いで、流し見してしまうのはもったいない。混み具合によりますが、一枚一枚ゆっくりじっくり見ていきたいところ。

どの原画も、生原稿の迫力ある描写に圧倒されます。原画に文字は含まれませんが、上の透明パネルで文字を被せて紙面を再現してくれているので、熱い場面の記憶がセリフと共に甦ります。

原画展示 ② 個の強さ

第2セクションは、個の強さに焦点を当てた内容。士道、冴も加わって、vs U-20日本代表戦以降も含めた原画が展示されています。

原画展示 ③ エゴの化学反応

第3セクションは、エゴの化学反応。各々のエゴをぶつけて起きる化学反応で、さらなる強さを手に入れる才能の原石たち。開けたスペースの展示で、この辺りにはいくつかのフォトスポットもありました。

凪 & 黒名
凪 & 蟻生

原画展示 ④ 敗北と覚醒

第4セクションでは、黒い壁に、敗北場面の展示が続きます。試合での負けというよりは、各々の挫折や辛かったエピソード集です。それと対比するように、白い壁に、克服・覚醒の描写が続きます。熱い展開。

ここにも撮影スポットがありました。

蜂楽、凛、玲王

原画展示 ⑤ 挑戦

第5セクションでは、挑戦の名場面をピックアップ。さらなる挑戦を経て覚醒し、世界に通じる新技・新感覚を手に入れたエゴイストたちが躍動します。

締めムービー

原画展示エリアの最後に、最初と同じような小部屋があり、締めムービーを鑑賞。アニメ1期第1クールのOP曲、UNISON SQUARE GARDEN「カオスが極まる」に合わせて、静止画MAD風の動画で締め括ります。サビでは照明演出も。

撮影可能 展示エリア

ここからは撮影OKの展示エリア。作品世界を体感できるセットが組んであります。原画展示の余韻に浸りながら鑑賞。

ロッカールーム

皆のロッカーがずらり

食堂

チームZでごはんタイム
受取口。納豆出されている

フィジカルスタジオ

凛、精神統一中

お部屋

二次セレクションの面々
メイド馬狼ブチギレ
「千切は寝坊したため、さっきまでここにいました。」
凪誠士郎 なんでもトラップ選手権

資料展示

資料展示コーナー(撮影可)
表紙デザインラフ
あでぃしょなるたいむ
千切、モノマネデビューの回
おかずトレードの回
メイド馬狼の回
打ち合わせノート

メインビジュアルフォトスポット

全展示を締めくくるフォトスポット。

サイン入りパネル
今回のメインビジュアル
ブルーロックマン。寄せ書きになっている

物販エリア

美術館のミュージアムショップさながら、充実の物販コーナー。一度入ると展示エリアには戻れません。売り切れ品については展示会入場時に掲示があったので、目当ての品がある場合は入場前にチェックしておくと良いでしょう。

全体の感想:原画展示を主軸とした充実の構成

やはりアナログ原画は強い。圧倒的な物量とクオリティ。特別アナログ信仰をしているわけでもないけれど、あの名場面もこの名場面も、印刷物になる前の、筆遣い感じる生原稿を目の前にする感動は何物にも代え難いものがある。

マンガは印刷物として出力されることが目的なのであって、生原稿そのものが最終成果物ではない。それでも、観る側としては原画ならではの体験ができるのも確かだ。一本一本生きた線の滾り、修正の跡やトーン、切り貼りの凹凸まで見える生原稿からは、美術館で見る油絵さながらに、そのタッチや立体感まで感じることができる。

本作を読んだときには、ぐいぐい読ませる展開に気をとられて、絵については「目の描写が好きだな」とか「勢いある動きがかっこいいな」くらいにしか好きな要素を認識していなかった気がする。

原画を前にして、絵だけに集中して改めてじっくり見ていくと、そういう次元でない圧倒的画力に、更なる魅力が次々と見えてくる。ダイナミックに躍動する美しいデッサンに驚嘆し、有機的で禍々しいオーラの表現に見惚れる。時に荒々しく豪快な線は、勢いある筆遣いを感じさせ、時に精緻な線は、気の遠くなるほど地道で細かい作業を思わせる。

本展示では、展示会のために用意された空間演出的な展示物は付加的なものとして、あくまでノ村優介先生の原画展示を主軸として構成・演出してくれたことが個人的には非常にうれしかった。見応え十分な物量があったし、ストーリー性を持ったキュレーションと、世界観に引き込む空間演出も相まって、この手の展示会ではかなり満足度の高い内容だった。

デジタル原稿に移行する作家が多いこの時代、現在進行形でアナログ原稿が生まれ続ける作品自体が希少な存在といえる。原画を拝む貴重な機会を存分に楽しむ、良き鑑賞体験ができた。

余談:ブルーロック展コラボクレープ(札幌限定)

会場のサッポロファクトリー館内のクレープ店「ディッパーダン」にて、コラボクレープをやっていました。

イタリアチーム「ユーヴァース」イメージのチョコクレープ

ノベルティがついてくるということで、特にお目当てのキャラは定めず、おみくじ感覚で1つ食べてみました。ブルーロック仕様の五角形のブラウニーと、真っ青の巻紙がかわいい。久々のクレープ、美味でした。

ノベルティカード、凪

ノベルティのカードは凪でした!入場特典のランキングステッカーも凪の番号だったし、今回は凪とご縁があったようです。

オオハシ

超絶トラップかっこいいよね〜

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