絵柄がお洒落で目に留まった、漫画原作のアニメ『ACCA13区監察課』を一気見しました。
期待通りのお洒落な映像であったのと同時に、粋な大人たちが織りなす小気味好い物語も素敵な作品でした。かなり好き。
2〜3話くらいから「ん?これってもしかして…」となってくるので、1話だけで判断せずにもう少し観てみて、合うかどうか見極めてみてほしい。おしゃれで心地よく、後味の良い作品です。
目次
『ACCA13区監察課』とは
『ACCA13区監察課(アッカじゅうさんくかんさつか)』は、オノ・ナツメ先生原作の漫画作品。2017年にアニメ化され、2021年12月現在、Netflix等の配信で観ることができます。
絵柄はこんな感じ。かっこいー!
【13日はACCAの日!】
言葉を尽くしたり失ったりしながらACCAをオススメしてくださる皆様、いつもありがとうございます!🍓
2017年のTV放送から4年。様々なキッカケでACCAに出会って頂けたら幸いです。🍞朗読音楽劇「ACCA13区監察課 Regards,」BD&DVDは4月27日発売!予約受付中📀#ACCA_Anime pic.twitter.com/JFendLqxNC
— アニメ『ACCA13区監察課』公式 (@ACCA_anime) March 13, 2021
あらすじ
タバコをトレードマークとする主人公・ジーンが、監察課副課長として13区を巡り、視察をする話。かわいい妹・ロッタや、高校からの友人・ニーノとの平和な日常…かと思いきや、水面下で着実に動く陰謀に巻き込まれていく。
13の自治区に分かれた王国にある、巨大統一組織”ACCA(アッカ)”。
かつてクーデターの危機により結成されたACCAは、
国民の平和を守り続け100年が経とうとしていた。
ACCA本部の監察課副課長 ジーン・オータスは、
「もらいタバコのジーン」の異名をもつ、組織きっての食えない男。
タバコを燻らせながら、13区を廻り不正がないか視察を行っている。
そんなジーンを見つめる視線、不穏な噂とーーおやつの時間。
ジーンの平和な日常は、ゆっくりと世界の陰謀に巻き込まれていく!
出典:TVアニメ『ACCA13区監察課』公式サイト – Story – INTRODUCTION(2021年11月26日閲覧)。
おしゃれで心地良い世界観
外国感ある絵柄
まず惹かれるのが、日本離れした雰囲気の個性的な絵柄。
13区それぞれに違った区民性(≒国民性)があり、出張で各区をめぐるジーンとともに、異文化を楽しめます。ここの区はこの国がモデルかな?と想像するのも楽しかったり。
各地で出会うケーキやパンなどの食べ物も美味しそうで、コーヒーでも飲みながらゆっくり観たくなります。
【3月12日は #スイーツの日 】
らしいです!
おやつなら「#ACCA13区監察課」にお任せください🍞✨ハチクマの #ロールケーキ
バードン区の #白玉クリームあんみつ
ドーワー区の #雪の玉
ハチクマの #クッキーチョコサンデーもパンケーキもジャムトーストもあります!!#ACCA_anime #ACCA_Regards pic.twitter.com/GKaGcwmupx
— アニメ『ACCA13区監察課』公式 (@ACCA_anime) March 12, 2021
センスあふれるジャジーな音楽
世界観を引き立てる音楽も最高にセンスが良い。特にオープニング曲は、まさにキラーチューン。担当するONE Ⅲ NOTES(ワンサードノーツ)は、劇伴の高橋諒さんを中心に『ACCA13区監察課』のために構成されたスペシャルユニットだそうです。固定化してほしいカッコよすぎるバンド!
オープニング曲『Shadow and Truth』は、一度聴いたらこのアニメに引き込まれる名曲です。ジャズ・ファンク寄りのサウンドながら、ポップス的なキャッチーさ、隠し味的なロックの風味に、少しレトロな香りもする。美味しいところで入ってくる男声MCと女声ボーカル、スタンダードながら、途中で「そうくるか〜」というスパイス的なコード進行も、やりすぎないスマートさがあって好き。
かっこいい大人が勢ぞろい。魅力的な登場人物たち
登場人物たちは落ち着いた色気のある大人ばかりで、洒脱な立ち居振る舞いがかっこいい。それぞれに信念を持って生きている姿も素敵です。
憧れの大人ってあんな感じよね。
主人公のジーンはアンニュイな雰囲気で、どこか品のある立ち振る舞い。タバコが似合う。
よく行動を共にするニーノも、謎が多くミステリアスな雰囲気が魅力的。なんといってもCVツダケンさんですからね。
ネタバレになるのであまり話せないけれど、他の登場人物たちの粋な仕事もまた良いんです、これが。
後味すっきり。構図を理解するアハ体験が爽快
最初は、主人公・ジーンが、監察課副課長としてバリバリと仕事をこなしていく1話完結型のアニメかと思いきや、ゆるやかに大きな物語が動き始めます。
組織内外の政治でそれぞれの思惑が絡み合い、登場人物それぞれの心情や行動原理が明らかになっていくにつれて、物語の見え方が変わってきます。ああ、今まで見せられていたのはこういう話だったのかと。
そして、ついに全体の構図が見えた時「なるほど!」となるのが気持ちいい。
総評
政治的な駆け引き、立場を超えた人と人の人間関係、個人の信条や生き方。全体に通底するテーマが国や社会や人生のことで、ターゲット層が比較的大人な印象の作品です。
終始、あまりドタバタキャーキャー言わない、比較的落ち着いたトーンで進んでいきます。展開も小気味良いテンポで、詰め込みすぎず、グダらない。
大きな話が早足にならない程度にコンパクトにまとまって、1クールで気持ちよく楽しめるアニメでした。センスの良い音楽と絵の良さも相まって、個人的には文句なしにお気に入りの作品です。
お気に入り度: (5 / 5)
作品情報
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原作:オノ・ナツメ
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出演:下野紘、津田健次郎、悠木 碧、諏訪部順一、遊佐浩二、大川 透、緑川 光、安元洋貴、田中敦子、後藤ヒロキ、上田燿司、前野智昭、八代 拓、宮野真守、上村祐翔、中尾隆聖、石塚運昇 ほか
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公式サイト:TVアニメ『ACCA13区監察課』公式サイト
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視聴リンク:ACCA13区監察課 – Prime Video – アマゾン(筆者はNetflixで視聴しましたが、配信終了していました)